SPINNS・mumokutekiなどを90店舗超展開する小売企業様です。情シス代行を続けるなかで、SNS運用の工程を自動化し、生成AIを現場に定着させるところまでを引き受けました。
ご相談の背景
SNSの更新は、担当者が毎週手作業で回していました。ネタを集めて、文を書いて、画像を選んで、各SNSに手で投稿する。一つひとつは小さい作業ですが、重なると週のなかで相当な時間になります。
同時に、全社で生成AIを使える状態にしたいという要望がありました。この二つは別の話に見えますが、「AIをどの業務に当てるか」の具体例がないと、研修をやっても使われません。なので、先に1つ目の例をつくることにしました。
実施したこと
1. どの工程を機械に渡すかを切り分けた
SNS運用を工程ごとに分解し、「人が決めるべきこと」と「手を動かしているだけのこと」を分けました。企画と最終確認は人。作文のたたき台、各SNS向けの体裁変換、予約投稿と配信は機械側。
2. SNS管理ツールと生成AIを組み合わせた
新しいシステムを作らず、すでにある管理ツールと生成AIをつないでいます。投稿作成から配信までを一本の流れにし、担当者は確認と修正だけすればいい形にしました。
自前開発をしないのは、作った人がいなくなったときに止まる仕組みにしないためです。
3. 入力してよい情報の線引きを決めた
生成AIを現場に开くとき、止まる理由の大半は「何を入れていいか分からない」です。入力可否の線引きを運用ルールに落とし、禁止事項ではなく判断基準として渡しています。
4. AI業務活用研修を全3回
ツールの操作説明ではなく、自分の業務のどこに当てるかを考えてもらう内容にしました。SNSの件が先に形になっていたので、「こういうことか」が伝わります。
成果
- SNS更新工数 週12時間→週2時間(年換算でおよそ520時間)
- AI業務活用研修 全3回実施
- 新規のシステム開発はなし。既存ツールの組み合わせで構成
※ 工数の数字は試算値です。2026年8月時点で本番運用の準備中のため、実測値ではありません。運用を始めてから、実際の数字で更新します。
※ 株式会社ヒューマンフォーラム様には、社名の掲載についてご了承をいただいています。
AIは、入れることより、最初の1件を作るほうが難しい
全社導入から始めると、たいていは一部の人だけが使う状態で止まります。先に1つだけ、現場が「楽になった」と分かる例をつくる。そのあとで研修をやると、話が通ります。


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