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日々のこと

少し前のオフィス事情

三年前にnullkyotoを立ち上げてから、2軒のシェアオフィスを移った。

移った理由は、行きつけのスポーツジムが近くにあったり、建物の雰囲気が好きというように仕事自体とは無関係の理由だった。

共通して街中にあって、アクセスのしやすい場所のオフィスをレンタルしていた。

シェアオフィスイメージ
シェアオフィスは、こんなイメージ

コロナになって

コロナ、緊急事態宣言が発令されてからは、そのオフィスが閉鎖。

クライアント先、シェアオフィスを使い分けていた僕は、仕事の大半をクライアント先にて行うことになった。

在宅ワークも選択肢としてはあったのだが、自室がなく、更に子供のいることから、なかなか選びづらい。

オフィスは繋がる場所

そんなこんなでコロナ真っ盛りの最中に、オフィスとは何かを考えてみた。

改めて考えてみると、オフィスには必ず誰かがいて「繋がり」を感じることができる。

挨拶、会話をすること、打ち合わせも対面で行われるし、雑談することもある。

アドバイスを求めることもあるし、アドバイスを求められることもある。さらに注意を受けたり、余計なことに気を取られることもある。

とにかく、有無を言わさずオフィスでは「繋がり」を感じる場所ということに気がついた。

引っ越しして自宅オフィスを用意

コロナが長引く中、シェアオフィスは再開されたが、マスク着用が義務付けられ、営業時間の短縮されてしまった。

以前の状況にて利用できる目処が立たなくなったため、僕は、シェアオフィスを解約し、在宅ワークできる家への引っ越しを決意した。

あっけなく物件が見つかり、引っ越し。自宅の一室をオフィスとして構えることができた。

好きな音楽をかけながら仕事をしたり、レイアウトも自由自在に変更できる

そうすべて自分の裁量で進めることができるのだ。

そして、もう一つ大きく気がついたことがある。

繋がらないという選択肢

オフライン(繋がらない)
オフライン

それは、「オフライン(繋がらない)」という選択肢だ。

従来の仕事環境では、繋がることが必須であるオフィスにて行ってきたため、良くも悪くも強制的に繋がることになる。

だが、自室では「繋がる」かどうかは、選択制(インターネットを持ちてzoomもチャットもできる)なのだ。

当たり前なことなのだが、僕にとってはこの「オフライン(繋がらない)」という選択肢が非常に新鮮だった。

オフライン(繋がらない)ことで得られること

  • 他の価値観に引っ張られず、自分を内観することができる。
  • クリエイティブに集中することができる。

オンライン(繋がる)ことで、多様な価値観が強制的に見える。

すると、自己の価値観がわからなくなったり、比較するばかりで、動きが鈍くなり、フリーズした頭がオフライン(繋がらない)状態になることで、方向感覚が戻り、再起動された状態になる。

また、単純に自分の時間を自分のために使えるため、仕事が進む。特に制作を伴う場合、繋がらない方が格段に効率の向上を感じることができた。

オフライン(繋がらない)にはこのようなメリットがあるのだ。

当たり前かと思うのだけど、自分にとっては忘れていた感覚を思い出した。

オンラインであることが正常という錯覚

よくよく考えるとオン、オフは、従来オフィスを起点として切り替わってきたことに気がつく。

オフィスに行けば「オンライン(繋がる)」、退社後は、「オフライン(繋がらない)」というように、場所によって、そのオン・オフのスイッチを切り替えていたのではないだろうか。

それが、スマホなどデバイス、WiFi、4G(5F)などの通信インフラが発達したことで、いつの間にかオフラインが消え、常時オンライン状態に世の中が切り替わっていっていた。オンラインが当たり前、オンラインでいることが正常であるというマインドに僕自身がなっていた。

オン、オフライン(繋がるかどうか)のどちらが良いの?

オフラインのメリットを前述したが、オン・オフどちらにもメリット、デメリットが存在する。

切り替え自体が、インターネットを通じて単純化されたことで、その切替自体も自由に選択できるようになった、そのオンオフを意識的に切り替えていく。というのが、現代の働き方なのではないかと思う。

オフライン(繋がらない)ばかりで、相対的な判断ができなくなったり。オンライン(繋がる)ばかりで絶対的な考え育まれなかったり。考えを逆転させれることで反転の良さが生まれる。

要は、バランス良くオンオフを使えるかどうかなのだと思う。

このバランスがコロナ以降、在宅ワークが増え続けた際に良い仕事ができる大きなポイントになる。

そんなときに繋がる場、繋がらない場を少しでも増やしていけたら良いのではないでしょうか。

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